NexoValue

薬剤師のキャリアと、薬局・医療・介護の事業承継を実務目線で解説するメディア

高額の請求書はファクタリングできる?1,000万円超で確認する上限・手数料・登記

執筆者:

カテゴリ:

【広告・PR】本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)を含みます。リンク経由でお申し込みがあった場合、当サイトが広告主から成果報酬を受け取ることがあります。掲載内容は当サイトが独自に作成しており、報酬の有無が評価内容に影響することはありません。

結論から先に

この記事で分かること

  • 上限は「売掛先1社あたり」で決まることが多い
  • 高額になるほど「手数料率」より「振込額」で比べる
  • 高額で確認が増える3つのこと
  • 2社間と3社間、高額ならどちらを考えるか

手元にあるのは、1,000万円を超える請求書。
入金は2か月先なのに、仕入れや外注費の支払いはその前に来る。

金額が大きいほど、ファクタリングの申込み前に迷うことが増えます。
そもそもこの額を買い取ってもらえるのか。
手数料が数%違うだけで、いくら手取りが変わるのか。
取引先に知られずに済むのか。

この記事では、高額の請求書をファクタリングするときに、申込み前に確かめておくことを、
ファクタリング会社の公式サイトの記載と、金融庁・法務省・国税庁の公開情報をもとに整理します。
少額(10万〜50万円程度)の場合の注意点は別の記事にまとめているので、ここでは数百万〜数千万円の請求書を前提にします。

結論から先に

高額では「買い取れる上限」と「手数料の額」の2つを、申込み前に数字で確かめる。

  • 上限は多くの場合売掛先1社あたりで決まる。Easy factorは公式FAQで「基本的に売掛先企業1社あたり5,000万円まで」、取引状況によってはそれ以上も相談可と記載している
  • 請求書が3,000万円なら、手数料率が2%と8%では手数料の差が180万円になる。高額ほど「率」ではなく「振込額」で比べる
  • 2社間で高額になると、会社によっては債権譲渡登記を求められることがある。登記の有無と費用を見積もり時に確認する
  • 買取代金が請求額に比べて著しく低い、回収できなければ買い戻す条項がある、という契約は金融庁が注意を呼びかけている形。額が大きいほど被害も大きい

上限は「売掛先1社あたり」で決まることが多い

ファクタリングで買い取れる金額の上限は、申し込む側の会社の規模よりも、
請求書の支払い元(売掛先)ごとに設定されていることが多い項目です。

理由は、ファクタリング会社が負うリスクの中心が「売掛先が期日に払うかどうか」だからです。
Easy factorの公式FAQでも、審査では売掛先企業の信用力を重視すると説明されています。
同じ1社に対する債権が大きくなるほど、その1社が払えなかったときの損失も大きくなるため、
1社あたりの上限が置かれます。

Easy factor 公式サイトの記載(2026年9月確認)
買取の上限 基本的に売掛先企業1社あたり5,000万円まで(取引状況によってはそれ以上も相談可)
手数料 2%〜8%(手数料以外の費用は発生しないと記載)
取引の形 2社間ファクタリング(売掛先への通知は原則なし)
債権譲渡登記 公式サイトの比較表で「なし」と記載
必要書類 直近の決算書(個人事業主は確定申告書)・請求書・通帳のコピー
契約 クラウドサインによる電子契約
入金 最短60分。契約完了が15時以降の場合は翌営業日の振込

出典:Easy factor(株式会社No.1)公式サイト・FAQ・ご利用の流れ。条件は申込内容により異なります。

つまり「3,000万円の請求書が1枚」と「1,000万円の請求書が3社分」では、上限との関係がまったく違います。
前者は1社に集中しているので、上限と売掛先の信用力の両方が問われます。
後者は1社あたりの金額が小さいため、上限に当たりにくくなります。

申込みの前に、売却を考えている請求書を売掛先ごとに合計しておくと、見積もりの話が早く進みます。

高額になるほど「手数料率」より「振込額」で比べる

少額の請求書なら、手数料率が数%違っても差額は数万円です。
ところが請求書が数千万円になると、同じ数%の差が数十万〜数百万円の差になります。

下の表は、Easy factorが公式に示している手数料の幅(2%〜8%)を使って、
3,000万円の請求書を売った場合の手数料と振込額を計算したものです。
実際に適用される率は審査で決まるため、これは幅の両端と中間をあてはめた単純計算です。

3,000万円の請求書を売った場合の振込額(単純計算)

手数料2%振込 2,940万円(手数料60万円)
手数料5%振込 2,850万円(手数料150万円)
手数料8%振込 2,760万円(手数料240万円)

手数料=請求額×手数料率で計算。他の費用が発生する契約では振込額はさらに少なくなります。

2%と8%の差は180万円です。
高額の請求書では、「手数料が何%か」を聞くよりも、
「この請求書で、いつ・いくら振り込まれるのか」を1つの数字で出してもらうほうが確実に比べられます。

手数料率とは別に、事務手数料・登記費用・出張費などが加わる会社もあります。
見積もりを受け取ったら、請求額から差し引かれる項目をすべて書き出し、最後の振込額だけで比べてください。
見積書の読み方はファクタリングの見積もりの見方に詳しく書いています。

すでに別の会社を使っていて、今の条件が高いと感じる場合は、
ファクタリングの乗り換えで手数料は下がるのかも参考になります。

売掛先1社あたり5,000万円まで(公式FAQ)/手数料2〜8%Easy factorで高額の請求書の見積もりを取る ▶

請求書を送ると見積もりが出ます。振込額が今の選択肢より良くなければ、申し込まなくて構いません。

法人・個人事業主が対象。売掛先が個人の場合は対象外です。手数料率・入金時期は申込内容により異なります(株式会社No.1公式サイトおよびA8.net掲載情報)。

高額で確認が増える3つのこと

1. 債権譲渡登記を求められるか

2社間ファクタリングでは、売掛先に知らせずに債権を売ります。
このとき、ファクタリング会社が第三者に対して「この債権は自社が買った」と主張できるようにする手段が、法務局への債権譲渡登記です。

法務省の説明によると、債権譲渡登記には次の特徴があります。

債権譲渡登記の要点(法務省の公開情報)
登記できる譲渡人 法人のみ(個人事業主の債権譲渡は登記できない)
効力 債務者以外の第三者との関係で、確定日付のある証書による通知があったものとみなされる
売掛先との関係 登記しただけでは売掛先に譲渡を主張できない。登記事項証明書を交付して通知するか、売掛先の承諾が必要
登録免許税 債権の個数が5,000個以下なら1件7,500円、5,000個を超えると1件15,000円(租税特別措置法による軽減額)
抹消登記 1件1,000円

出典:法務省「債権譲渡登記制度の概要」「(債権譲渡登記等)添付書面・登録免許税」

登記そのものは売掛先に通知されるものではありませんが、登記の記録は法務局で誰でも概要を確認できる仕組みになっています。
また、登録免許税とは別に、手続きを司法書士に依頼する場合はその報酬が加わります。
登記を求める会社かどうか、求める場合は費用を誰が負担するのかを、見積もりの段階で聞いておいてください。

なお、Easy factorは公式サイトの比較表で、債権譲渡登記を「なし」と記載しています。
登記の仕組みをもう少し詳しく知りたい場合は、ファクタリングの債権譲渡登記にまとめています。

2. 契約書の印紙

債権の売買は、印紙税の上では「債権譲渡に関する契約書」(第15号文書)に当たります。
国税庁の印紙税額一覧では、記載された契約金額が1万円以上なら1通200円です。
不動産の譲渡契約書(第1号文書)のように契約金額に応じて税額が上がる区分ではないため、請求書が高額でも紙の契約書の印紙代は200円のままです。

ただし、紙で作るか電子契約で結ぶかは会社によって異なります。
Easy factorはクラウドサインによる電子契約で締結すると公式サイトに記載しています。
契約書全体の確認点はファクタリング契約書の注意点も参考にしてください。

3. 売掛先の信用力をどう見られるか

高額の請求書で審査の中心になるのは、あなたの会社の決算よりも、売掛先が期日に払えるかどうかです。
Easy factorの必要書類にも通帳のコピーが含まれています。売掛先からの過去の入金が分かるページを確認しておくと、説明がしやすくなります。

申込み前に、次の点を手元で確認しておくと審査が止まりにくくなります。

高額の請求書で申込み前に揃えておくこと

  • ✓売却したい請求書を売掛先ごとに合計した金額
  • ✓その売掛先からの過去の入金が分かる通帳のページ
  • ✓請求書の支払期日と、請求の根拠になる契約書・発注書
  • ✓同じ請求書を他社にも売っていないこと(二重譲渡は契約違反になる)
  • ✓売掛金に差押えが入っていないこと(Easy factorは差押え済みの売掛金を対象外とFAQに記載)

2社間と3社間、高額ならどちらを考えるか

ファクタリングには、売掛先に知らせない2社間と、売掛先の承諾を得て進める3社間があります。

2社間 3社間
売掛先への通知 原則なし 通知し承諾を得る
売掛先からの入金先 いったん自社に入り、ファクタリング会社へ送金する 売掛先からファクタリング会社へ直接
手続きの時間 売掛先とのやりとりがない分、短くなりやすい 売掛先の承諾を得る時間がかかる

3社間は売掛先が関わる分、ファクタリング会社が負う回収リスクの構造が変わります。
一方で、売掛先に資金繰りを知られることを避けたい事業者にとっては、2社間の「知られない」ことに価値があります。

高額の場合に大事なのは、どちらが得かを一般論で決めることではなく、
同じ請求書で両方の形の振込額を出してもらい、差額と「売掛先に知られること」の重さを比べることです。
違いの詳細は2社間・3社間ファクタリングの違いにまとめています。

⚠ 額が大きいほど、偽装ファクタリングの被害も大きくなる

金融庁は、ファクタリングを装った高金利の貸付けに注意を呼びかけています。受け取る買取代金が債権額に比べて著しく低い場合は、偽装ファクタリングの疑いがあるとしています。

また、売掛先から回収できなかったときに売主が債権を買い戻す、売主自身の資金で支払うとされている取引は、契約書が「売買契約」になっていても貸金業に当たるおそれがあると説明しています。

高額の請求書でこうした条項に署名すると、売掛先が払えなかったときに数千万円の支払い義務を負う可能性があります。契約前に、買戻し・弁済の条項がないかを必ず読んでください。見分け方はファクタリングの悪質業者の見分け方にまとめています。

高額の請求書を売る前の手順

  • 1売却したい請求書を売掛先ごとに合計し、上限に当たらないか確認する
  • 22社以上から見積もりを取り、手数料率ではなく振込額を並べる
  • 3登記の有無・事務手数料など、手数料以外に差し引かれるものを書き出す
  • 4契約書に買戻し・償還請求の条項がないかを確認する
  • 5入金日(契約の締結時刻で翌営業日になるか)を支払予定と照らし合わせる

最後の手順は見落とされがちです。
Easy factorの場合、契約の完了が15時以降だと振込は翌営業日になると公式サイトに書かれています。
高額の支払いが迫っているときは、書類を前日までに揃え、午前中に契約まで進められるように準備しておくと安全です。

Q. 1億円の請求書でもファクタリングできますか?

A. 会社によります。Easy factorは公式FAQで売掛先1社あたり5,000万円までを基本とし、取引状況によってはそれ以上にも対応できるので相談するよう記載しています。上限を超える場合は、まず問い合わせて対応できるかを確認してください。

Q. 高額なら手数料率は下がりますか?

A. 金額が大きいことだけで手数料率が下がると決まっているわけではありません。率は売掛先の信用力や支払期日までの期間などで審査されます。見積もりを複数取って振込額で比べるのが確実です。

Q. 個人事業主でも高額の請求書を売れますか?

A. Easy factorは法人・個人事業主のどちらも対象としています。なお、債権譲渡登記は法人の債権譲渡に限られる制度のため、個人事業主の場合は登記を前提にした契約にはなりません。

Q. 請求書の一部だけを売ることはできますか?

A. 対応はファクタリング会社ごとに異なり、公開情報からは確認できない会社が多い項目です。必要な額が請求額より少ない場合は、見積もりの際に一部だけの買取ができるかを質問してください。

Q. 銀行融資と比べてどちらがよいですか?

A. 融資は返済義務のある借入で、ファクタリングは債権の売買です。時間に余裕があり金利を抑えたい場合は融資、期日までに現金が必要で借入を増やしたくない場合はファクタリング、という使い分けが一般的です。違いはファクタリングと融資の違いで整理しています。

まとめ:高額ほど「数字で」確かめてから申し込む

高額の請求書のファクタリングは、少額のときより確認することが増えますが、やることは単純です。

  • 上限は売掛先1社あたりで決まることが多い。売掛先ごとに合計しておく
  • 手数料率の差は、額が大きいほど大きな金額差になる。振込額で比べる
  • 登記の有無と費用、買戻し条項の有無を契約前に確かめる
  • 入金日の締め時刻を確認し、支払いに間に合う日程で進める

まずは1社から見積もりを取り、今の資金繰りの中でその振込額が妥当かを確かめるところから始めてみてください。

オンライン完結/電子契約/最短60分で振込Easy factorで見積もり(振込額)を確かめる ▶

請求書を送るだけで見積もりが届きます。条件が合わなければ断って構いません。

法人・個人事業主が対象。売掛先が個人の場合は対象外です。手数料率・入金時期は申込内容により異なります(株式会社No.1公式サイトおよびA8.net掲載情報)。

関連記事

関連記事

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です