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itch.ioの手数料は0%から|登録からゲーム販売までの手順

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結論から先に

この記事で分かること

  • itch.ioとは?手数料を自分で決められるゲーム販売プラットフォーム
  • itch.ioの始め方|アカウント登録から販売までの手順
  • itch.ioの販売手数料と報酬の受け取り方
  • itch.ioでの売上と確定申告の注意点

itch.ioとは?手数料を自分で決められるゲーム販売プラットフォーム

itch.ioは、誰でも自作のインディーゲームや漫画、音楽、アセットなどのデジタルコンテンツを公開・販売できる海外のプラットフォームです。 特にインディーゲーム開発者の間で人気が高く、尖った作品や実験的な作品が多く集まる場として知られています。

最大の特徴は「オープンレベニューシェアリング(Open Revenue Sharing)」と呼ばれる手数料体系です。 一般的なプラットフォームが売上の30%などを固定手数料として設定しているのに対し、itch.ioではクリエイター自身がプラットフォームに支払う手数料率を0%から全額の間で自由に設定できます。 デフォルトでは10%に設定されていますが、これを変更して取り分を増やすことも、プラットフォームを応援するために料率を上げることも可能です。

itch.ioの始め方|アカウント登録から販売までの手順

itch.ioでデジタルコンテンツの販売を始めるには、アカウント登録、税務情報の提出、商品ページの作成が必要です。ここでは、報酬の受け取り方法としてitch.ioが売上を一旦預かる「Collected by itch.io (Payouts)」方式を前提に解説します。

1. アカウントを作成する

まず、itch.ioの公式サイトにアクセスし、画面右上の「Register」からアカウントを作成します。 以下の情報を入力し、利用規約等に同意すれば登録は完了です。

  • 希望するユーザー名
  • パスワード
  • メールアドレス

登録後、アカウント設定画面から表示言語を日本語に変更できます。

2. 税務情報(Tax Interview)を提出する

売上を受け取るためには、税務情報の提出が必須です。 これはitch.ioが米国の企業であり、米国の税法(IRSの規定)を遵守する義務があるためです。 手続きは提携する第三者機関のシステムを通じて行われます。

  1. ダッシュボードの「Settings」から「Tax information」タブに移動します。
  2. 「Start tax interview」ボタンを押し、案内に従って情報を入力します。
  3. 主に求められるのは、氏名、住所、そしてTIN(納税者識別番号)です。 日本在住の個人事業主の場合、マイナンバーカードに記載されている個人番号がTINに該当します。

この税務情報を提出しない場合、売上に対して米国で30%の源泉徴収税がデフォルトで適用されてしまいます。 日本は米国と租税条約を締結しているため、正しくTINを提出すれば、この源泉徴収税率は0%に軽減されます。 必ず手続きを行いましょう。

3. 新しいプロジェクトを作成し、商品を登録する

税務情報提出後、販売したいコンテンツを登録します。ダッシュボード上部の「Upload new project」から商品ページを作成します。

  • Title: 商品のタイトルを入力します。
  • Project URL: 商品ページのURLを決めます。
  • Kind of project: 販売するコンテンツの種類を選びます。ゲームなら「Downloadable」、画像やPDFなら「Book」などを選択します。
  • Pricing: 「Paid」を選択し、最低販売価格(Minimum price)を設定します。0ドルに設定すると無料配布(投げ銭形式)になります。
  • Uploads: 販売するファイルをアップロードします。
  • Details: 商品の説明文や画像を登録します。
  • Visibility & access: ページを公開する準備ができたら「Public」を選択して保存します。

itch.ioの販売手数料と報酬の受け取り方

itch.ioで商品を販売する際には、自身で設定する「プラットフォーム手数料」と、決済システムに支払う「決済手数料」の2種類がかかります。

プラットフォーム手数料(Revenue Sharing)

クリエイターが自らitch.ioに支払う手数料率を決めることができます。 この料率はアカウント設定の「Seller settings」からいつでも変更可能です。 デフォルトは10%ですが、0%に設定すればプラットフォーム手数料は発生しません。 集められた手数料は、サーバー費用やサイトの機能開発に使われます。

決済手数料(Payment Processor Fees)

売上を受け取る際には、プラットフォーム手数料とは別に、PayPalやStripeといった決済代行サービスの手数料が売上から差し引かれます。 手数料は決済額によって変動しますが、目安として「取引ごとに約2.9% + 0.30ドル」がかかります。 少額の売上だと手数料の割合が大きくなる点に注意が必要です。 例えば1ドルの売上だと、0.30ドルの固定費だけで30%の手数料になってしまいます。

報酬の受け取り方法とタイミング

「Collected by itch.io (Payouts)」方式では、売上は一度itch.ioのアカウントに計上されます。 アカウント残高が最低支払額(5ドル以上)に達すると、ダッシュボードから支払いリクエスト(Payout Request)を送信できます。 リクエスト後、審査を経て指定した方法(PayPalまたはPayoneer)で送金されます。税務情報の認証は、最初の支払いリクエスト時に行われることがあります。

itch.ioでの売上と確定申告の注意点

海外プラットフォームであるitch.ioで得た売上は、日本の税法に従って確定申告が必要です。

海外からの売上の会計処理

itch.ioからの売上は、事業所得として確定申告に含める必要があります。 売上はドル建てで計上されるため、日本の会計帳簿に記録する際は円に換算します。換算には、売上が発生した日(取引日)の電信為替相場(TTS)など、自身で決めた一貫したルールを適用します。

消費税については、デジタルコンテンツの販売は国外の購入者に対する「電気通信利用役務の提供」に該当し、多くの場合、消費税は不課税取引となります。itch.ioは購入者の居住地に基づいてVAT(付加価値税)を徴収・納税する仕組み(Merchant of Record)を採用しているため、販売者側で海外の消費税を処理する必要はありません。

日々の取引を正確に記帳し、確定申告をスムーズに行うためには、会計ソフトの利用が便利です。海外プラットフォームとの連携や外貨建て取引の管理機能があるものが役立ちます。

クラウド会計ソフト freee会計は、銀行口座やクレジットカードと連携して取引を自動で取り込み、仕訳を効率化できます。海外取引の多い個人事業主にも対応しています。

マネーフォワード クラウド確定申告も同様に、金融機関との連携や自動仕訳機能が充実しており、確定申告書類の作成をサポートします。

米国での源泉徴収について

前述の通り、税務情報を正しく提出していれば、日米租税条約に基づき米国での源泉徴収は免除されます。 年末になると、itch.ioから源泉徴収に関する年次報告書(Form 1042-Sなど)が発行されるので、内容を確認し、確定申告の参考資料として保管しておきましょう。

まとめ

itch.ioは、クリエイターが手数料を自分で決められるというユニークな特徴を持つ販売プラットフォームです。 アカウント登録は簡単ですが、売上を受け取るためには米国の税法に則った税務情報の提出が不可欠です。 特に、日本在住者が米国での源泉徴収を避けるためには、TIN(マイナンバー)の提出が重要なポイントとなります。 手数料はプラットフォームへの貢献度として自分で設定できる一方、決済手数料は別途発生することも理解しておく必要があります。 これらの手続きと仕組みを把握し、自作コンテンツの販売に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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