NexoValue

薬剤師のキャリアと、薬局・医療・介護の事業承継を実務目線で解説するメディア

ファクタリングの債権譲渡登記とは?費用と手続きを解説

【広告・PR】本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)を含みます。リンク経由でお申し込みがあった場合、当サイトが広告主から成果報酬を受け取ることがあります。掲載内容は当サイトが独自に作成しており、報酬の有無が評価内容に影響することはありません。

結論から先に

この記事で分かること

  • ファクタリングにおける債権譲渡登記とは?
  • 債権譲渡登記の仕組みと対抗要件
  • 債権譲渡登記のメリット・デメリット
  • 債権譲渡登記の手続きと費用
  • 登記不要のファクタリングを選ぶには

ファクタリングにおける債権譲渡登記とは?

ファクタリングは、企業が保有する売掛債権(請求書)をファクタリング会社に売却することで、入金期日より前に資金化するサービスです。この取引の際、特に2社間ファクタリングにおいて「債権譲渡登記」という手続きが求められることがあります。

債権譲渡登記とは、法人が金銭債権を譲渡した事実を法務局の登記ファイルに記録し、公に示すための制度です。 この登記を行うことで、ファクタリング会社は買い取った債権の権利者であることを、債務者(売掛先)以外の第三者に対して法的に主張できるようになります。 これを「第三者対抗要件を備える」と言います。

なぜ債権譲渡登記が必要なのか

ファクタリング会社が債権譲渡登記を求める主な目的は、リスク回避です。特に、利用者とファクタリング会社の2社間で行われる「2社間ファクタリング」では、売掛先に債権譲渡の事実を通知しません。 そのため、以下のようなリスクが生じる可能性があります。

  • 二重譲渡のリスク:利用者が同じ売掛債権を、別のファクタリング会社や金融機関にも譲渡してしまうリスク。
  • 差押えのリスク:利用者の経営状況が悪化し、税務署などに資産を差し押さえられた場合、売掛債権もその対象に含まれてしまうリスク。

債権譲渡登記を行っておけば、万が一同じ債権に対して複数の権利者が現れた場合でも、登記をしたファクタリング会社が優先的な権利を主張できます。 このように、登記はファクタリング会社が債権を確実に回収するための法的な裏付けとなるのです。

債権譲渡登記の仕組みと対抗要件

債権譲渡における権利主張のルールは「対抗要件」と呼ばれ、「債務者対抗要件」と「第三者対抗要件」の2種類があります。

第三者対抗要件とは

第三者対抗要件は、債権の譲渡があったことを、債務者以外の第三者(他の債権者や差押権者など)に主張するための要件です。 もし同じ債権が二重に譲渡された場合、この第三者対抗要件を先に備えた側が、正当な権利者として優先されます。

対抗要件を備える方法は、主に以下の2つです。

  1. 確定日付のある証書による通知・承諾:内容証明郵便などで債権譲渡の事実を売掛先に通知し、その通知が到達するか、売掛先が承諾する方法です。 3社間ファクタリングでは、売掛先の承諾を得るため、この方法で対抗要件が満たされます。
  2. 債権譲渡登記:法務局に登記することで、確定日付のある証書による通知があったものとみなされ、第三者対抗要件を備えることができます。

2社間ファクタリングでは売掛先に通知をしないため、ファクタリング会社は債権譲渡登記によって第三者対抗要件を確保しようとします。

債務者対抗要件とは

債務者対抗要件は、債権を譲り受けた側(ファクタリング会社)が、債務者(売掛先)に対して「自分が新しい債権者なので、こちらに支払ってください」と主張するための要件です。 債権譲渡登記をしただけでは、債務者対抗要件は満たされません。 債務者に対抗するためには、譲渡人(利用者)または譲受人(ファクタリング会社)が、登記事項証明書を交付して売掛先に通知する必要があります。

債権譲渡登記のメリット・デメリット

債権譲渡登記は、ファクタリング会社のリスクを軽減するだけでなく、利用者側にもメリットとデメリットがあります。

利用者側のメリット

  • 審査に通りやすくなる可能性がある:登記によってファクタリング会社の未回収リスクが低減するため、審査のハードルが下がる可能性があります。
  • 手数料が安くなる可能性がある:リスクが低いと判断され、通常よりも低い手数料率が適用されることがあります。

利用者側のデメリット

  • 登記費用がかかる:登録免許税や、手続きを依頼する司法書士への報酬など、数万円以上の費用が発生します。 この費用は利用者が負担することが一般的です。
  • 資金化までに時間がかかる:登記手続きには数日から数週間かかる場合があり、即日での資金調達が難しくなります。
  • ファクタリングの利用が知られるリスクがある:登記情報は「登記事項概要証明書」を取得すれば誰でも閲覧できるため、取引先や金融機関にファクタリングの利用を知られる可能性がゼロではありません。 ただし、積極的に調査されない限り、偶然見つかる可能性は低いとされています。

債権譲渡登記の手続きと費用

債権譲渡登記の手続きは専門的な知識を要するため、司法書士に依頼するのが一般的です。

手続きの流れ

  1. ファクタリング会社と契約し、登記について合意する。
  2. 司法書士に登記申請を依頼する。
  3. 譲渡人(利用者)と譲受人(ファクタリング会社)が共同で申請を行う。
  4. 必要書類を揃え、管轄の法務局(東京法務局)に申請する。
  5. 申請から数日~2週間程度で登記が完了する。

主な費用

債権譲渡登記にかかる費用は、主に「登録免許税」と「司法書士報酬」です。

費用項目 金額の目安
登録免許税 1件につき7,500円(譲渡債権の数が5,000個を超える場合は15,000円)
司法書士報酬 数万円~10万円程度

これらの費用は利用者の負担となることが多いため、ファクタリングで調達できる金額と、かかる費用を比較検討することが重要です。

登記不要のファクタリングを選ぶには

債権譲渡登記には、費用や時間がかかる、情報開示のリスクがあるといったデメリットも存在します。そのため、登記不要のファクタリングサービスを検討する事業者も少なくありません。

登記が不要になるケース

  • 3社間ファクタリングを利用する場合:売掛先の承諾を得ることで対抗要件を満たすため、原則として登記は不要です。
  • 登記不要を明記している2社間ファクタリングを利用する場合:ファクタリング会社によっては、独自の審査ノウハウにより、登記なしでの2社間ファクタリングに対応している場合があります。
  • 個人事業主の場合:前述のとおり、個人事業主は債権譲渡登記の対象外であるため、別の方法で対抗要件を具備するファクタリングサービスを利用することになります。

登記不要のサービスは、手続きが迅速で、すぐに資金が必要な場合に適しています。ただし、ファクタリング会社側のリスクが高まるため、登記ありの契約に比べて手数料が割高になる傾向があります。

自社の状況に合わせて、最適な条件のファクタリング会社を選ぶことが重要です。複数の会社から見積もりを取り、手数料や登記の有無、入金スピードなどを比較検討しましょう。

手数料2〜8%/最短60分で振込/オンライン完結Easy factorで無料見積もりを取る ▶

用意するのは決算書・請求書・通帳コピーの3点だけ。見積もりだけで終わっても構いません。

法人・個人事業主が対象。売掛先が個人の場合は対象外です。手数料率・入金時期は申込内容により異なります(金額は株式会社No.1公式サイトの記載)。

まとめ

債権譲渡登記は、ファクタリング会社が債権の二重譲渡などのリスクを回避し、取引の安全性を高めるために利用する法的な手続きです。 特に2社間ファクタリングでは、第三者対抗要件を備えるために登記が求められることがあります。

利用者にとっては、登記をすることで審査に通りやすくなったり、手数料が下がったりするメリットがある一方、費用や時間がかかる、情報開示のリスクがあるといったデメリットも存在します。 個人事業主は登記制度を利用できません。

ファクタリングを利用する際は、債権譲渡登記の有無が契約条件に大きく影響します。登記が必要な場合はその費用や手続き期間を、不要な場合は手数料率などをしっかりと確認し、自社の資金繰りの状況やニーズに最も合ったサービスを選択することが成功の鍵となります。

関連記事

関連記事

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です